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施工事例・現場ブログ

練馬区の3階エアコン工事|ベランダなし・幅40cmの狭所で2台を設置

東京都練馬区の新築一戸建てで、ベランダのない3階のお部屋にエアコン2台を設置しました。室外機は2台とも1階の地面置きです。

ハシゴを立てるスペースはわずか40cm。隣接する建物の雨樋や軒などの障害物が多く、量販店の施工業者から工事当日に断られてしまった現場です。

弊社では写真と図面から4通りの施工プランを検討。垂直ハシゴとロープアクセス技術を組み合わせ、配管経路の工夫と気密・断熱・防水への配慮を重ねて、2台の工事を完了しました。

施工場所
東京都練馬区/新築一戸建て
設置内容
3階の室内機2台・1階地面置きの室外機2台
作業環境
ベランダなし/ハシゴ設置スペース40cm/雨樋や軒などの障害物多数
事前の検討
現地調査なし。写真と図面をもとに見積もり・4通りの施工プランを検討
住宅保護
気密断熱防水スリーブ・ダクトネジ穴防水を施工
練馬区の新築3階建て住宅と隣接建物の間にある狭い作業空間

今回の施工現場。ベランダのない3階から1階の地面まで配管を下ろします。隣接する建物の軒が近く、作業空間が限られています。

設置環境を説明して購入したエアコン。それでも工事当日に断られてしまった

お客様は家電量販店で、あらかじめ設置環境を説明したうえでエアコン2台を購入されていました。

ところが工事当日、現場に来た施工業者から伝えられたのは、次の言葉でした。

「この環境ではウチは工事できません。足場を組んでもらわないと無理です」

設置条件を説明して購入し、工事の日を迎えたところでの施工中止。お客様が途方に暮れてしまうのも当然です。

そこでクアトロテクノサービスへご相談をいただきました。

私たちがまず検討するのは、この環境でどうすれば安全に施工できるか。そして新築住宅にふさわしい品質で仕上げられるかということです。

幅40cmの作業スペースに、雨樋や軒が重なる難しい現場

今回の現場は、ハシゴを立てるためのスペースが40cmしかありませんでした。

その狭さが伝わるよう、現場では靴と殺虫剤の缶を比較対象にして写真を残しています。

狭い通路に靴を置いて幅を比較した写真

靴を比較対象にした写真。足元で使えるスペースの狭さが分かります。

ハシゴの足元付近で殺虫剤の缶を横にして通路幅を示した写真

殺虫剤の缶と比べた作業スペース。ハシゴの足元にも余裕が少ない環境です。

メジャーで確認したハシゴ設置場所付近の幅

メジャーで作業スペースを確認。今回、ハシゴを立てるためのスペースは40cmでした。

室外機などの設備が並ぶ側の通路をメジャーで測っている様子

既存の室外機などが並ぶ側も測定。場所ごとに幅や障害物の位置関係を確認します。

さらに、上方には隣接する建物の雨樋や軒などがあり、作業者や工具、部材の動きを妨げる障害物が多数ありました。

隣接するのは築年数の経過した建物です。傷や破損を生じさせないよう、なるべく触れずに作業を進める必要がありました。

高い場所へ到達する方法に加え、その場所で体を動かせるか、部材を扱えるか、周囲に接触せずに施工できるかまで考える。今回の難しさは、高さ・狭さ・障害物・隣接建物への配慮が重なっていたことにあります。

建物の角付近から見た外壁と隣接建物の間隔

建物の間には雨樋や設備があり、上方まで障害物の位置を確認する必要があります。

設備配管と境界側の構造物に挟まれた地上の狭い通路

地上の通路も狭く、設備配管や周囲の構造物に配慮しながら作業します。

現地調査は行わず、写真と図面から4通りの施工プランを準備

今回、事前の現地調査は行っていません。お見積もりと施工のプランニングは、お客様からいただいた写真と図面のみで進めました。

限られた作業スペースと障害物の位置関係を読み取り、どこから作業し、どのように配管を通し、どの順序で施工するかを検討します。

今回は一つの方法に絞らず、4通りの施工プランを検討して工事に臨みました。

非常に難しい現場でしたが、工事を前に不安はありませんでした。豊富な現場経験と積み重ねてきたアイデアをもとに、具体的な施工の見通しを立てていたからです。

写真と図面の段階から入念に準備する。この計画づくりも、弊社の施工技術の一部です。

垂直ハシゴとロープアクセスで、正確に施工できる位置をつくる

施工には、クアトロ独自の垂直ハシゴとロープアクセスを組み合わせた高所作業技術を用いました。

狭い建物間で垂直ハシゴのそばに立つ作業者

設備が並ぶ狭い通路で作業を進めます。ハシゴ周辺の空間も限られています。

建物間の奥に垂直に設置されたハシゴ

通路側から見た垂直ハシゴ。限られた空間に合わせて作業位置を組み立てます。

この技術で大切にしているのは、施工箇所を体の正面に捉え、胸の前付近で工具や部材を扱える位置と姿勢をつくることです。

高所でも両手を使って一つひとつの工程に集中できるよう、作業する高さや壁との距離を調整します。

外壁に沿って上方へ伸びる垂直ハシゴ

下から見上げた垂直ハシゴ。上方まで周囲の建物や設備との位置関係を確認します。

隣接建物の軒や雨樋が近い場所に立てた垂直ハシゴ

隣接する建物の軒や雨樋が近い施工箇所。高さに加えて障害物への配慮が必要です。

狭い建物間で外壁に沿って立つハシゴを地上から見た写真

外壁に沿って作業位置を確保。限られた空間の中で高所の施工を進めます。

軒のそばを通って高所まで伸びる垂直ハシゴ

別の角度から見た高所作業の環境。軒などの張り出しも考慮して施工します。

今回も狭い空間と周囲の障害物に合わせて作業位置を組み立て、隣接する建物への接触に配慮しながら施工を進めました。

高所の作業位置からハシゴに沿って地上を見下ろした写真

作業中に上から撮影した写真。外壁と隣接建物の間に配管経路と作業空間が続きます。

作業者の足元とロープが写った高所からの見下ろし写真

高所の作業位置から見た足元。現場に合わせて姿勢と壁との距離を調整します。

外壁とハシゴの間にある足元の空間を見下ろした写真

足元付近の様子。周囲との間隔を確認しながら作業を進めます。

外壁に近いハシゴ上の作業位置から下方を見た写真

外壁の近くで確保した作業位置。狭い空間でも施工箇所に合わせた距離をつくります。

高所作業技術は、施工品質を守るための技術でもあります。高所でも品質を貫く。そのための作業環境を、職人自身がつくっています。

ヘルメットとハーネスを着用して高所の外壁付近で作業する職人

ロープアクセスを組み合わせた高所作業。施工箇所を体の正面で捉えられる位置をつくります。

フリーコーナーは一切使用しません。継手を組み合わせて竪樋をかわす

今回の配管経路には、もう一つ難しい条件がありました。

配管を下ろしたい位置に雨水用の竪樋(たてどい)があり、そのまま直線的にダクトを取り付けることができません。竪樋をかわしながら、配管と化粧カバーの経路をつくる必要がありました。

こうした障害物を避ける際に使われる部材の一つが、曲げて形を変えられる「フリーコーナー」と呼ばれるジャバラ状のパーツです。

配管化粧カバーの途中に設けられたジャバラ状のフリーコーナーの参考写真

【部材の参考写真】ジャバラ状の部分がフリーコーナーです。今回ご紹介する弊社の施工に使用した部材ではありません。

弊社では、フリーコーナーを一切使用しません。

施工時の曲げやすさや取り回しのしやすさだけで部材を選ばず、設置後の耐久性と美観を重視しているためです。フリーコーナーの耐久性や仕上がりに対する懸念から、弊社の施工方針として採用していません。

今回のような複雑な経路でも、この方針は変わりません。

現場に合わせて、ダクトの経路を立体的に組み上げる

そこで職人が現場の位置関係に合わせて継手を組み合わせ、ダクトを立体的に組み上げました。

車両内の作業スペースでダクトの継手を加工している職人

現場の納まりに合わせて継手を加工。部材の組み合わせから経路をつくります。

工具で継手を加工し立体的なダクトを組み立てている様子

複数の継手を組み合わせ、竪樋をかわすための立体的な形を組み上げます。

平面的に左右へ曲げるだけでは収まらない場所でも、前後方向を含めて経路を考え、必要な形を部材の組み合わせでつくります。

組み上げたダクト部材を竪樋の位置に合わせて確認する職人

実際の竪樋に部材を合わせ、外壁との位置関係や納まりを確認します。

複数の継手を組み合わせて竪樋の前方をかわすダクトの接写

竪樋をかわす部分の組み合わせ。フリーコーナーを使わず、継手で経路をつくっています。

竪樋をきれいにかわし、フリーコーナーを使わずにダクトを設置しました。

手間の掛かる部分ですが、配管カバーは工事後もお住まいの外観の一部として残ります。取り付けた日の仕上がりと、その先の耐久性を考えて施工する。それがクアトロの仕事です。

気密断熱防水スリーブとダクトネジ穴防水で、新築住宅を守る

今回の工事では、高所・狭所への対応とあわせて、配管穴の気密断熱防水スリーブ施工と、ダクトを固定するネジ穴の防水施工も行いました。

エアコンの配管穴は住宅の壁を貫通する部分です。室内外をつなぐこの部分をどう処理するかは、住まいの気密・断熱・防水を考えるうえで大切な要素になります。

また、外壁にダクトを取り付ける際は固定用のネジ穴が生じます。弊社はそのネジ穴にも防水処理を施し、住宅を守るための施工を重ねています。

目に見えるダクトの仕上がりと、工事後には見えにくくなる配管穴や固定部の処理。その両方を大切にしました。

新築一戸建てへのエアコン工事は、その後の暮らしに長く関わります。エアコンの設置とともに、住宅性能と居住性を守るところまで考えて施工します。

配管穴まわりの施工については、「エアコンの配管穴から考える家の気密・断熱・防水」で詳しくご紹介しています。

エアコン2台の工事が完了。安心して暮らせるお住まいへ

幅40cmの作業スペース。ベランダのない3階。隣接建物の雨樋や軒。配管経路を横切る竪樋。

こうした条件を一つずつ施工計画に落とし込み、現場での工夫を重ねて、エアコン2台の設置工事を安全かつ確実に完了しました。

3階から下方へ伸びる配管化粧カバーの施工後の全景

施工後の配管化粧カバー。上部の取り回しから下方へつながる経路を整えました。

隣接する軒の下から見上げた配管化粧カバーの仕上がり

軒の下から見上げた仕上がり。周囲の障害物との位置関係も分かります。

上方の曲がり部分と直線部分を含むダクトの仕上がり

曲がり部分と直線部分を組み合わせたダクトの仕上がり。外壁に沿って経路を整えています。

狭い建物間の通路側から見た施工箇所

通路側から見た施工箇所。建物の奥まで限られた空間が続く現場でした。

工事当日に設置を断られ、途方に暮れていたお客様にも、これで安心して生活できると喜んでいただけました。

難しい場所へ取り付ける技術。美しく仕上げる工夫。そして住宅と暮らしを守る施工。今回も、そのすべてを大切にした現場です。

ベランダのない3階や、他社で断られたエアコン工事もご相談ください

3階のお部屋にエアコンを設置したい。室外機は1階の地面に置きたい。建物の間が狭く、ハシゴを立てる場所が限られている。

そのような設置環境も、クアトロテクノサービスへご相談ください。

量販店や工事業者から工事を断られた方へ
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写真と図面から建物や周辺の状況を確認し、安全性・施工品質・住宅性能を考えた施工方法をご提案します。

ご相談の際は、建物外観・設置するお部屋・配管経路・室外機の設置場所が分かる写真をご用意ください。一戸建ての場合は、各階の平面図または平面詳細図と、各方向の立面図もあわせてお送りください。

「不可能を可能に」。どうすれば完工できるかを、私たちが考えます。

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