ただのつぶやき(不定期更新隠れブログ)

不定期裏ブログ  『楽しむこと、真面目であること。』  2016年10月31日

『楽しむこと、真面目であること。』
 
私は幼少時代から音楽に慣れ親しんできました。
両親が音楽をやっていたこともあり、音楽は日常でした。
小学生から高校卒業までブラスバンド部に所属し、
チューバという低音楽器を担当していました。

中学の時には「全日本吹奏楽コンクール」という、スポーツで云うところの
「インターハイ」に出場したりと、音楽どっぷりでした。

高校の時には「ロック」に目覚め、バンド活動も並行してはじめました。
楽器はベースから始まり、ギター・ドラム、最終的にはヴォーカルに落ち着きました。

高校卒業後はブラスバンドを離れ、バンド活動を本格的にやるため上京、
よくある「夢見るバンドマン」を地で行っていたほど、音楽は日常でした。

中学の時の話に戻りますが、コンクールに向けての猛練習中の合奏時のことです。
顧問の先生が指揮棒を譜面台の上に置き、下を向いて黙ってしまいました、
指揮が止まったので当然演奏は止まり、部員全員がザワザワし始めた頃
顧問の先生がこう怒鳴りました。

『お前ら、全然音楽になってない。おんく だよ おんく、何も感じないよそんなの!』

おんく??何を言っているのだろう?と思いました。
私以外の部員も同じように感じたらしく、音楽室はしーんと静まり返りました。

更に顧問の先生の怒声は続きます。
『音楽だぞ音楽。 音に楽しむ、で 音楽。なんだよ。お前ら全然楽しそうじゃない、
それじゃ音に苦しむ、で 音苦だよ。譜面通りに吹いたって駄目なんだよ音楽は!』

ハンマーで後頭部をぶん殴られたような衝撃が走りました。
それまで譜面通りに演奏していれば良い、と思っていた自分が恥ずかしくなりました。

奏者それぞれが『音』を『楽しみ』ながら奏でることにより、美しいハーモニーが生まれ
聴く人の心を躍らせるような『音楽』が生まれるのです。

結果、地区大会・県大会・東海大会・と首位で進み、全国大会で「金賞」を受賞することができました。

何事にも共通することだと思います、『楽しんで行う』と言うのはとても大事なことですね。
蛇足ですが件の恩師は現在、私の義理の兄です。
 
 
『仕事を楽しむ』私達QUATTROのモットー
 
私達QUATTROの職人はこの仕事が大好きです。
エアコンを取り付ける作業、お客さまとのコミュニケーション、
全てにおいて責任を持ちつつ楽しみながら仕事をしています。

『楽しむ』と言っても、決してふざけて仕事をするということではありません。
真剣勝負を楽しむ、と言ったところでしょうか。

そういう雰囲気がお客さまに伝わり、お客さまも一緒になって
「エアコン取付工事」を創り上げることができれば最高です。

 
『美味しくなぁれ、と調理された料理はとても美味しい

イメージしてみてください、レストランに行ったとして厨房に立っている
シェフが『死んだ魚の眼』をしているのと『キラキラ光っている眼』をしている場合、
どちらのシェフの料理を食べたいですか?

私なら後者のキラキラの眼のシェフです。

料理が好きで好きでたまらない、お客さまのために美味しい料理を作りたい!と
日々思いながら料理をしているシェフの料理を食べたいですよね?

逆に、料理なんてレシピ通りに作ればどれも同じ味だし テキトーに作っていれば
客は満足して帰ってくれるだろう。
と思っているシェフの料理は美味しいですかね?

それなりの味かもしれませんが、何かが足りないと感じるかもしれません。
この「何か」が大切なのです。
ある種の「魔法のスパイス」とでも言うべきでしょうか?

お客さまが美味しく召し上がっている姿をイメージしながら調理する、
お客さまのその笑顔をイメージしながら調理する、美味しい料理から生まれる
お客さま同士の談笑をイメージしながら調理する。

その「イメージ」が目に見えない「スパイス」となって、料理に表れるのだと思います。
具体的な例を挙げると、鶏肉料理だったらしっかりと筋を切るとか、豚肉料理だったら
しっかりと叩いて柔らかくするとか、煮物だったらしっかりと灰汁を取るとか、
絶妙な焼き加減で仕上げるとか、沢山ありますね。

当たり前のことを当たり前以上に、こだわりを持って行うと普通以上の結果になります。

もっと身近に、ご家庭での料理の話に置き換えてみましょう。
お子さんが下痢気味だから消化の良さそうな夕飯を作るとか、
ご主人が残業で帰宅が遅くなり 疲れているだろうから味を濃い目にするとか、
奥さんが貧血気味だから鉄分が豊富なメニューにしたり、
当たり前のことかもしれませんが、この「魔法のスパイス」が大切だと思います。

私達QUATTROの職人も「魔法のスパイス」を重視しています。
ただエアコンを取り付けるだけじゃないんです。

お客さまがくつろいでいる姿、お客さまが喜んでいる姿、
ご家族揃って笑顔で団欒している光景、などなど
実際にエアコンを使ってもらっている情景をイメージしながら施工しております。

また、ここは雨がすごく当たりそうな場所だから雨対策を万全にしようとか、
ここは風通しが悪そうだから室外機の向きを少し工夫しようとか、
エアコン自体の性能に関わる部分にも気を配りながら施工しております。

エアコンは付けたら終わりではなく、付けてからが本当のスタートなのです。
そこまでこだわりを持って施工を行っているのはQUATTROだけだと自負しております。
たかがエアコンでそこまでするのはやり過ぎじゃないの?なんて同業他社から言われることもありますが、そこまでやるからQUATTROなのです。

不定期更新裏ブログ 2016年10月22日更新

エアコン業界に蔓延る 『安さ』 の裏にある危険な『罠』


インターネットで『エアコン工事』を検索すると、『業界一安い!』とか『どこよりも安くします!』とか、『エアコン1台2,000円で取り付け』とか、安さばかりを強調した会社がたくさん出てきます。
 
これって、本当に安いのでしょうか?本当にその金額で取付できるのでしょうか?
 
エアコン取り付けは普通の家電のように コンセントを挿せば設置完了ではなく、『工事』が必要な家電です。
実際はそんなに安くは設置できません。
こちらでは『安さ』の裏に隠された、非常に怖い罠についてお話いたします。
 
まず、エアコン工事の料金の簡単な内訳からご説明いたします。
 
材料  (配管 電線 などの部材)
工賃
人件費 (現場作業員)
燃料費 (現場までのガソリン代)
 
これにプラス
 
広告費  (仕事を受けるのに掛かる費用)
人件費  (事務員)
諸経費
 
などなど、挙げてみると沢山ありましたね。
ここで、よく考えてみてください。『2,000円』では到底工事できませんよね?
仮にボランティアであっても、材料費だけで軽く2,000円を超えてしまうわけですから・・・。
 
『2,000円』は、あくまで『エサ』であって、最終的な金額はとんでもないことになります。

実際の支払金額は?
 
工事当日、作業員から驚くべき言葉が飛び出します。
 
『○○が○○で追加料金が発生します。』
『○○が大変だから○○円別途かかります。』
 
など、『追加料金』を請求する旨の話があります。
 
例えば 配管が1mで4,000円で5m使用で 20,000円
真空引き工事で 9,000円
ダクトカバーで 12,000円
合計で 43,000円 になります!
 
悪徳エアコン工事業者もいいとこですが、このような詐欺まがいの行いが日常的に行われているのが エアコン工事業界の 暗い闇の部分なのです。
 
上記の金額に驚き(当然の反応ですが)、その場で工事をキャンセルする方もいらっしゃるかと思います。
 
『そんな話聞いてないのでキャンセルします!』
 
と、なりますよね?ここで業者から更に驚きの一言が飛び出します。

『キャンセル?良いですよ~、キャンセル料で8,000円い     ただきますけどよろしいですか?』
 
これが 激安業者によって2重3重に張られた『罠』です。
どちらに転がってもお客さまが『損』をする『罠』なのです。
 
仮に高い追加料金を泣く泣く支払ってエアコンを設置してもらったとします、こんな詐欺まがいの事を平気で行っている会社の作業員ですから、当然まともな作業ができるとは思えません。
 
デタラメな工事の挙句、最悪エアコンの故障だって起こりえます。
それでもまだ『安さ』を求めますか?

だまされないためには?? 
 
言わずもがなですが、あまりにも安い話には裏があると思ってください。
普通に考えれば分かることでも 人間は『安さ』に弱いですからね。
一般的な相場よりも安い工事業者には十分注意が必要です。
 
どんな施工内容で工事してくれるのか?追加で発生しそうな料金はあるのか?など、打ち合わせで細かく聞いておくと工事当日に安心ですね。
工事は『商品』と違い、物ではなく技術です。
 
どんな作業員が来て、どんな工事を行ってくれるのかなど、その会社のホームページを隅々まで見て決めるのが間違いないと思います。
『作業員について』『施工内容について』などが明記されていない業者や、
『全国対応』『即日対応』など謳っている業者は注意が必要です。
『大手だから安心』なんてこともエアコン工事業界では通用しません、会社ぐるみで詐欺まがいの事を平気で行っている大手も多数存在しています。

不定期更新 裏ブログ

2016年夏より~
現場作業・事務作業・HP更新作業の合間に綴っていきます。
当社 正規のブログは こちら

*注意書き*よくあるブログとは異なり、新しい記事は下の方に表示されます、ご不便をおかけしますがご了承くださいませ。 

更新

7月30日 『裏ブログ始めます』
8月1日  『プライド』

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2016年7月30日
『裏ブログ始めます』

こんにちは。QUATTROの代表を務めさせていただいている 『清 祐樹』です。
裏ブログです、完全に個人的に思う事や感じることを綴りますので、内容に関しては あくまで 個人的な意見としてお読みいただければと存じます。

ついに本格的な夏がやってまいりましたね、「梅雨明け」です。
私の幼少時代とは違い、エアコンなしでは生活できない地球環境になりましたね。扇風機だけでは 熱中症になりかねませんので エアコンと扇風機を上手に使って快適に夏を過ごしましょう。

テレビCMやネット広告などで
『エアコンが安い!工事費込み』
『エアコン祭り』
『激安エアコン工事』
等の文字や言葉があふれてきましたね、そう 我々エアコン工事業者の『繁忙期』です。
繁忙期になると毎年決まって『夏季限定のエアコン業者』が ワラワラ湧いてくるのですが、彼らは夏以外は何をやっているのでしょう?個人的にかなり気になるところですがそれは置いておきましょう。
エアコンの工事が増えると決まって増えるのが、『水漏れ』『ガス漏れ』『工事不備による不冷』『工事ミスによる建物破損』などですね。
これ、どうして起こるのかというと、大手量販店や大手インターネット通販会社などでは 売るだけ売って、設置工事は下請けに丸投げしちゃうからなんです。
丸投げされた工事請負の下請け会社は、その更に下請け会社に丸投げします。しかもものすごい安い工事代金で。

彼らには『工事の規定』という物が存在しません。
どうやって施工するかは個人個人に委ねられるため 『手抜き工事の温床』になります。
彼らは一日に多くの台数をこなして 稼ぎを得る、という感じですから 『とりあえず取り付ける』だけになってしまうのです。

いってしまえば インスタント工事ですね。。。

完成までに多くの時間と労力を費やした お客様の大切な財産である『新築一戸建て』への工事でも、
築40年のアパートへの工事でも、
内装にこだわって購入された新築マンションへの工事でも、
み~んな同じやり方でパパッと1時間弱で取り付けちゃうんです。

果たしてこれでいいのでしょうか?
設置環境により、施工方法を考え じっくり打ち合わせをして 施工する。これが『本当の工事』だと 思います。

新築一戸建てには新築への施工方法、築40年のアパートには築何数を考慮した施工方法、新築マンションには見た目も重視した提案など、設置環境に応じ 相応の事をしなければなりません。
彼らはそれができません。やろうとも思っていません。

何故か?

工事代金が安いから。
エアコンなんて付いていれば大丈夫だから。(と、思い込んでいる)
一日に何台も付けなければいけないから。
ノルマがあるから。
等々、様々な要因があります。

結果、『手抜き工事』に発展します。

昨今、物を買うときは『1円でも安く買う』という風潮がありますが、1円でも安く物を買いたいのは人間として当然のことですよね?ところが、エアコンの工事は『物』ではなく『技術』であるため、値段に比例します。

『そんなことない、大手量販店で買ったから安心』
とか
『大手通信販売会社で買ったから大丈夫』

って、思った方

それ、大きな間違いです。

確かに、大手ですと ネームバリューも手伝って 安心感がありますが、工事を行うのは『下請け工事業者』なんです。
おかしな話、『○○電機』で買っても 『○○ネット○○○』で買っても 『○○の○○』で買っても、取り付けに来るのは同じ業者だったりします。おかしな話ですよね。

また、彼らは
『エアコンを最速で取り付ける技術』は優れていても、裏を返せば『手抜きによって取り付けられている』という事です。

当社QUATTROにご相談いただく案件で一番多いのが、
『量販店で買って 取付工事が出来ないと言って断られた』
『○○○電機だから安心してたのに カバーは出来ないと言われた』
等、量販店などが技術的に出来ないと 匙を投げてしまった案件です。
これ、言い方を変えれば『技術力の無さ』なのではないでしょうか?

技術力がない業者に『しっかりとした施工』ができるのでしょうか?
標準的な設置環境でも『しっかりとした設置』ができているのでしょうか?

今日はこの辺で終わりにします。
次回、下請け業者の施工と当社QUATTROの施工の違いについて詳しく記述しますね。

それでは、熱中症に気を付けましょう!

2016年7月30日

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8月1日
『プライド』

ホームページを運営する上で、同業他社様のホームページを閲覧することがよくあります。(業界の動向がよくわかります。)

写真(画像)を沢山アップしてる会社や、専門用語ばかりで 素人目に見たらさっぱりわからない会社、激安を前面に打ち出して 肝心な施工内容が謎すぎる会社などなど、色々なホームページがありますよね。

大手と当社QUATTROのような小さな規模の会社を比べた時の違い、数えればたくさんありますが 大きな違いは何と言っても

『大手はどんな作業員が在籍していて どんな施工内容なのか不明確』

ではないでしょうか?
これにはからくりがあって、大手は自社作業員が殆どおらず(最悪の場合自社作業員がいない会社もあります)、実際に工事に来るのは『下請け』なのです。ですから、施工内容も下請け業者に依存するので 施工内容が定まりません。

当社の場合、ホームページ内に『職人紹介』を設け 、お客様の不安を少しでも解消できれば と考えています。
また、ホームページの随所に当社の施工に対する想いや 施工事例を載せ、どんな施工するのかをイメージしてもらいやすい様に工夫しています。

あ~、本日の主題とずれてしまいました(^_^;)
本日は『プライド』と題しましたが、当社の工事に対する『誇り』の事です。

上記でも少し触れましたが、他社様のホームページや動画を拝見すると なかなか興味深いです。
写真や動画はその会社の『施工の看板』になるため、大概が『どやぁ』って感じで載せていますよね?


ところが、よく見てみると・・・

マナーに気を使っています!と言いながら・・・
『髭面の作業員が施工している』
『ビニールテープを口でくわえている』
『靴下のままベランダで作業している』
『金髪』(論外)


当社は養生をしっかりします!と書きながら・・・
『エアコンの段ボールを養生毛布の代わりに使っている』
『室外機の上に真空ポンプを直置きしている』(傷がつく)
『床に直に道具置いてる』


高所作業お任せ下さい!とか書きながら・・・
『ハシゴが3階まで届いていない』
『お隣さんの屋根に乗っちゃってる』(ありえない!)
『お隣さんの屋根にハシゴ乗せてる』(危ない上にモラルの問題)

施工に自信があります!と書きながら・・・
『適切な道具を使用していない』
『スリーブ処理を行わないで取り付け』
『そもそも施工方法が間違えてる』(アルバイトですか?)

挙げればキリがないくらいあります。
でも、これってプロが見ないと分からないんですよね。
素人の方から見たら『すごいなぁ~』って なっちゃうんですよね。

上記のデタラメなことをしてしまうのは人間だからしょうがないことかもしれませんが(本当は全部だめですが!)、それをホームページに載せる段階で管理者が気が付かないところがプライドの無さなのではないでしょうか?

ホームページの管理者は会社様によって様々だと思います。
ホームページ制作会社の人間かも知れませんし、会社の事務の方かもしれません。
会社の代表者が管理更新している場合で、デタラメな写真を載せてしまうのは いかがなものでしょうか?
その会社の『仕事に対する誇り』の強さが反映されているような気がします。

なんて書きながら、当ホームページの写真や動画が心配になってきたので 今日はこの辺で。
ゲリラ豪雨に気を付けましょう。

8月1日













 

独白

引っ越しの時、エアコンや家電の移設工事は引越屋のオプションで頼まれる方が大多数だと思います。
 
引っ越しの見積もりの際に頼めるという手軽さもあり、気軽にオプション契約をしてしまいますよね?
 
引っ越しを経験されたことがある方で、エアコンの移設工事も引越屋さんに依頼された方の多くが、こう思います。
 
『こんなはずじゃなかった・・・。』

インターネットの掲示板などを見てみると、こんなことがたくさん書いてあります。
 
・追加料金が異常に高額で新品のエアコンを買った方が安かった。
 
・作業員に勧められるがままに20年前のエアコンを分解洗浄に出してしまった。
 
・工事に来てくれた作業員の態度が悪く嫌な思いをした。
 
・配管(パイプ)を強引に交換させられて高額な追加代金を支払った。
 
・夜の7時に作業員が来て工事が夜中までかかった。
 
・見るからに素人みたいな作業員が来てエアコンを壊されてしまった。
 
・取付工事に時間が掛かったのに雑で見栄えの悪い取り付けをされた。
 
などなど、ネガティブな内容ばかりです。
 
私は長年、引っ越しに伴うエアコンの移設工事業務(移設工事業界)に携わってきました。
 
だからこそ明かす、引っ越しとエアコンにまつわる衝撃的な内容を告白します。
 
これは「批判」をしたいのではなく、この業界に根付いた悪しき習慣を少しでも改善したいという思いと、
エアコンに携わる一人の人間として、エアコン工事を望んでいる全てのお客様に気持ち良くエアコンを使ってもらいたい、という強い気持ちでここに記します。
 
表現上、多少なりとも気分を害してしまうかもしれませんがご容赦ください。
 
エアコンで一番重要なのは「取付工事」です。
「取付工事」にスポットを当てて記していきます。

最初に、お客様が支払った「エアコン取付代」が実際に工事を担当する作業員に幾ら支払われるのかを公開します。
(現在、どこの引越業者も末端への支払いはほぼ同じです)
 
【エアコン取り付け】12,000円、これが、お客様が引っ越し業者に支払った金額。

実際に工事を担当する作業員には【2,000円】が支払われます。

差額の【10,000円】は【引っ越し業者】と【工事の仲介会社】が分配します。

ここから分かるように、お客様が【12,000円】支払っていても、作業員は【2,000円】分の仕事しかできません。

【2,000円】といったら現場までのガソリン代と人件費にしかなりません。

駐車場が用意されてることは稀なので、コインパーキングを使ったらほぼボランティアですね。


そこで登場するのが【追加料金】です。作業員はこの【追加料金】を【利益】と考えています。
【基本工事】は【ボランティア】です。

**追加料金の一例**

配管(パイプ) 1m 3,000円 一般的な建物だと4m使用しますので【12,000円】になります。
これは室内機と室外機を繋いでる冷媒管の事です。
移設の際には、劣化や長さ不足が原因で新しいものに交換することが多いです。

つまり、エアコン取り付け代【12,000円】+配管代【12,000円】=【24,000円】が総額です。

当社のようなお客様と直接取引の会社の同じケースでのお値段。
エアコン取り付け代【5,000円】+配管代【8000円】(1m2,000円)=【13,000円】で済みます。(当社の場合)

実に【10,000円以上】もの差が発生します。
これは皆様かなり驚かれます。しかし、これが現実なのです。

他にもエアコン工事(移設)には思わぬ追加料金が発生します。引っ越し業者経由ですと追加料金が割高になっているので、
追加が出れば出るほど、お客様は損することになります。

では、何故、引っ越し業者に頼むと追加料金が高額なのか?上記の配管(パイプ)を例にしてご説明します。

1m【3,000円】ですが、これはそのまま取付業者の売り上げになるわけではありません。

【工事仲介業者】にもよりますが、大体マージンを30%~40%搾取します。

つまり【3,000円】を売り上げたら【900円】搾取され【2,100円】が取付業者の売り上げになります。

ですので、一般相場の30%~40%増しの料金がお客様に請求される、という仕組みです。

結果、高額な【追加料金】をとられた、という話になります。


次はエアコンクリーニングの話。

引越業者と業務提携している【工事仲介業者】が独自に「エアコン分解クリーニング」をやっています。
私が知っているだけで3社あります。
 
これは、取り外したエアコンを工場で分解して綺麗にする。というサービスです。

分解して洗浄するので新品の様に綺麗にピカピカ清潔になります。これ自体はとても良いサービスです。
相場は15,000円円~30,000円です。

しかしながら、上記でも述べたように取り付け作業員さんは【追加工事】が主な売り上げです。

言い換えれば【追加工事を上げてナンボ】の世界ですので必要以上のセールスをします。


クリーニングの必要のない綺麗なエアコンをクリーニングするようセールスする。


今にも壊れそうな20年前のエアコンを「まだ使える」と言ってクリーニングを勧める。


など、悪徳スレスレのことがに日常茶飯事のように行われているのが現状です。


これは、取り付け作業員さんが悪いのではなく、業界全体に広がる「ダンピング価格」(投げ売り価格)が招いた結果です。

このままではいずれ移設工事関係の仕事をする工事業者がいなくなるのではないかと私は思います。



作業員の「質」の問題。

ここまでお読みいただいて分かるように、末端の工事業者は条件が相当厳しい状況にあります。

特に、長年エアコンの工事をやっている業者さんからすれば、移設工事業界の金額設定が昔の3分の1程度にまで落ち込んでしまっているので
内心穏やかではないと思います。

【件数台数こなしてナンボ】の世界になってしまっているので、一件一件に費やせる時間が限られてしまいます。

いちいちお客様の要望をじっくり聞いたりする時間も惜しかったり、予定時間を超えないように手間を省いていかに早く終わらせるか、
になりがちです。
これはしょうがない事です。
彼らはボランティアではなく、生活がかかった仕事だからです。

その中で多少なりともお客様への配慮が欠けたり、マナーやモラルが欠損してしまうこともあるかも知れません。


また、価格設定が底辺の為、工事に関して基本的な約束事や取決めが無いのが移設工事業界の闇です。

言い方を変えれば


【とりあえずエアコンが付いていれば設置済みとしてみなされる】

 
と、いうことです。

見栄えが悪かろうが、手抜き工事だろうが、ぼったくりだろうが、海外製の低質な材料を使おうが、
使いまわしの材料を使おうが、違法工事だろうが、設置すれば工事完了なのです。
工事のクオリティは関係ないのです。


これってかなり恐ろしい事ですよね。


でも、これが現実なのです。


そんな過酷な業界だからこそ人材も育ちませんし、個々の技術も発達しません。

向上心のある業者さんは移設業界をやめていきます。

実は、当社もそのひとつです。
当社の場合、向上心もそうですが「お客様のために仕事をしたい!」という想いが一番強かったと記憶しております。

【台数こなしてナンボ】
の世界では

【誰のために仕事をしているのか分からなくなる】
のです。
 
お客様とじっくり話し合い、お客様のご希望に沿っていて、尚且つお客様が長期的に快適に過ごせるような施工を目指しています。


まとめ。

引っ越し時のエアコンの取り付けは【専門業者】に直接依頼する。

依頼する際にはその業者の方針を見定める。「量より質か」「質より量か」

(遠方への引っ越しの場合は引っ越し先周辺の業者を前もって調べておくといいかも知れません。取外の工事は引っ越し業者にオプションで依頼してください。)


信頼できる業者を探すのが大変かも知れませんが、少しの手間で結果的に損をするかしないかに大きく影響します。
また、長期的に安心してエアコンを使用できるか出来ないかも変わってきます。
2016.04.07

エアコン工事の料金トラブルコラム

引越の時のエアコンの移設工事、ネットで注文したエアコン工事、量販店で頼んだエアコン工事、工務店に依頼したエアコン工事、などなど、エアコン工事にも色々あります。

ネットのレビューや口コミなどで、よく見かける言葉があります。

「ぼったくられた」
「オプション料金が異常に高かった」
「追加料金で揉めた」
「最悪な業者に当たった」
「酷い目にあった」

などなど、料金トラブルが多いのがエアコン工事です。 
技術的なトラブルとかではなく、料金トラブル。悲しい事ですね。

このコラムをたまたま読んで戴いた方には、エアコン工事でガッカリしてほしくないので是非最後まで読んでいただけたらと思います。

1、引越の時のエアコン工事の料金トラブル。

引越をするとき、エアコンの脱着を引っ越し業者のオプションで頼まれる方がほとんどだと思います。

引っ越し業者の見積もりの際についでに頼める、という手軽さもあって引っ越しの時のエアコン工事は引っ越し業者に依頼するのが慣例です。
では、このエアコン工事、引っ越し業者が行うのでしょうか?

答えはノーです。
引っ越し業者業務提携している工事斡旋会社業務委託され、工事斡旋会社下請け工事会社が実際に工事を行います。

お客様引っ越し業者工事斡旋会社下請け工事会社、という流れです。

実際に工事を行う工事会社とお客様までの間に2つもクッションがあるので、最終的な工事代金が高額になるのが容易に想像がつくかもしれませんね。

ズバリ書くと2つのクッションはいわば「上前2つ分」になります。
上前というのは言い換えれば「マージン」「仲介手数料」ですね。

具体的な例を逆引きで書いてみます。
エアコン取り付け12000円(※金額はあくまで一例です)

工事業者が貰う金額 2000円 + 工事斡旋会社が貰う金額 4000円 + 引っ越し業者が貰う金額 6000円 = お客様が支払う金額 12000円

お客様が支払うお金の流れはこんな感じになっています。

工事業者は1時間~2時間かけてエアコンを取り付けて2000円しか貰えないため、追加料金を頂かないと商売として成り立たないのでオプション工事を勧めてきます。

もちろん、どうしても掛かってしまう材料などの追加は当然ありますが、それ以上のオプションを売りつけたりする業者もいます。
その結果、思っていた以上の金額がエアコン工事に掛かることになります。


こうならないためにはどういたらいいのか?


引越が決まったらエアコンや家電の専門的な工事はお客様がご自身で工事業者を探して直接工事の依頼をする。

そうすることによって上記の「上前2つ」が無くなり、適正価格で工事を行う事が出来ます。


2、基本料金設定が低い業者の料金トラブル。

上記の1で書いたようにお客様ご自身で工事業者を探して工事を依頼した場合の料金トラブルです。

インターネットで検索するとエアコンの工事料金があり得ないほど低い業者が多くいます。

「エアコン取り付け500円」とか「エアコン取り付け2000円」などです。

一般的に考えてエアコンが500円で取り付けられるなんて到底考えられることではありませんが、我々人間は「安さ」にはどうしても惹かれてしまいますよね?(笑)

そこに落とし穴があります。

この激安業者の実態を調べてみると、結局高額な追加料金を請求された、高いからキャンセルしたら高額なキャンセル料を請求された、などという信じがたい話を聞きました。これ、悪徳業者ですね。

また、これは以前に当社で担当させていただいたお客様から聞いた話ですが。

激安業者に頼んだらチンピラみたいな作業員が来てとんでもない金額を提示された挙句、素人目に見ても雑な工事をされ、そのことを指摘したら「安いんだから当たり前でしょう?」と耳を疑うようなことを言われたそうです。
これ、もはや工事業者じゃないですね。


こうならないためにはどうしたらいいのか?


業者選びは慎重に。
業者のホームページやチラシ等をよく読んでお客様の「心」で判断してください。
「安い」には必ず裏があります。








エアコンとコーヒーの意外な関係

仕事の後の一杯!と、言うとビールを想像しますが。私はお恥ずかしながら下戸なのでエアコンの仕事の後は必ずコーヒーを飲みます。

と、言うよりも朝から晩までコーヒーを飲んでます。

 

エアコンとコーヒー、実はこのふたつ、一見何の関係も繋がりもないように思いますが、角度をちょっと変えてみてみると、とても興味深い関係が見えてきます。

 

その昔、『エアコン』の事は『クーラー』と言うのが主流でした。

『エアコン』は冷暖房。『クーラー』は冷房専用。

『クーラー』を使っている家庭の方が圧倒的に多かったそうです。

1970年代、冷暖房機能の『エアコン』はとてもとても高価だったためです。

 

そもそも、『エアコン』は『エアコンディショナー』の略で、『クーラー』は『クーラー』という和製英語なのです。

英語で『クーラー』は『冷却装置』という意味で、クーラーボックスとかのことを指すので、日本で使う『クーラー』とは意味合いが全く違いますね。

 

今度は『コーヒー』のはなし。

 

レギュラーコーヒー、という言葉を見たり聞いたりしたことありますよね?

でも、実際にレギュラーコーヒーって何のことなのでしょうか?

 

豆の種類なのか、味の違いなのか、謎ですよね?

 

その昔、日本では豆から淹れる本格的なコーヒーを一般家庭で飲むという習慣がなく、粉をお湯で溶かして飲む『インスタントコーヒー』が主流だったそうです。

 

1970年前後に、焙煎したコーヒー豆をミルで挽いてペーパーフィルターなどでドリップして飲む本格的な飲み方が普及し始め、インスタントコーヒーと区別するために、この本格的なコーヒーを『レギュラーコーヒー』と名付けられました。

 

そう、これも和製英語です。

 

ちなみに、海外で『レギュラーコーヒー』と注文すると、コーヒーにミルクと砂糖が入った物が出てきます。また、コーヒーカップがレギュラーサイズであることも多いそうです。

 

他にも、興味深いエアコンと何かの関係や、コーヒーと何かの関係があったようななかったような。。。

また思い出したら追記することにします。

『レギュラーコーヒー』を飲みながら。

 

 

安さと品質と手抜きとプライドのあいだ

商品を安く買いたい。

 

これは、お金持ちの人や懐にあまり余裕がない人問わず、誰もが潜在意識の中で思っていることだと思います。

お金を支払って物を得る。このシンプルな行動を繰り返す人間には当たり前の事ですよね。

インターネットや大手量販店を見てみると、

 

『最安値』

『激安』

『安く買いたい方必見』

 

などなど、『安さ』を前面に打ち出しているお店やショップが本当に多いですよね。

 

商品を買う側、消費者の立場から見てみると『安い』ということは商品購入の決め手のひとつです。ですがその『安さ』で、結果的に『本当に欲しいもの』を買ったことになるのでしょうか?

 

『本当に欲しいもの』=『満足感』と、考えた場合、『安いもの』を購入した時の満足度は何%なのでしょうか。

 

昔から云われています。

 

『安かろう悪かろう』『値段相応』『ただほど怖いものはない』

 

ところが、現代人はこれらの大事なことを忘れて『安さ』に走ってしまいがちです。

 

私はエアコンの販売・施工を生業としております。業務上、同業他社様の施工したエアコンを見たり外したりする機会が多々あります。パッと見はとりあえずエアコンが付いていて、とりあえず冷暖房の機能を最低限果たしていますが、業者目線で良く見てみると目を覆いたくなるような、酷く乱雑で出鱈目な施工をされていることが非常に多いのが現実です。

お客様にお話を聞いてみると、

 

『某量販店で安く買った』

『見た目が悪くずっと気になっていた』

『態度の悪い業者が取り付けに来た』

『結局、安かろう悪かろうなんだねぇ~』

 

と、皆さん口々に仰います。

 

エアコンに携わる人間として、本当に心の痛むお言葉です。と、同時にそんな出鱈目な施工をした業者に対して憤りを感じます。

しかし、もっと思いを巡らせるとその業者の気持ちもわかってしまうのも現実です。今のエアコン業界は『価格破壊』状態なのです。安く工事を受注して『とりあえず付ける』という悪しき習慣が根付いています。

 

工事代金を安く設定しないと工事を受注できないから工事代金を下げる

ほかの業者も安くしないと工事を受注できないから更に安い値段設定にする

原価割れを起こす

安価な材料で適当な手抜き工事をする。

 

と、いう最悪な状態になっています。品質の良し悪しは関係ないのです。

結果、何が起こるのかというと。エアコンの寿命が短くなる、エアコン本来の性能が損なわれる、仕上がりが悪く醜いエアコンを毎日目にすることになる、最悪エアコンが壊れる。などなど、お客様にとって不利益なことばかり起こってしまいます。

 

私は思います。

職人としてのプライドは?

 

私どもQUATTRO一同は、上記のエアコン業界の悪しき習慣を嫌い、プライドを持って仕事をしています。

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