施工前の確認ガイド
高所作業を伴うエアコン工事、価格だけで選んでいませんか?
エアコンの取り付けに高所作業が必要となる場合、一般的な設置環境に比べて工事費が高くなる傾向があります。そのため、見積もりの金額が気になるのは当然のことです。
費用を抑えたいというお気持ちは、私たちもよく分かります。だからこそ、金額だけでなく、どのような方法で作業するのか、住宅や近隣への配慮がどこまでなされているのかも、あわせてご確認いただきたいのです。
クアトロテクノサービスは、長年にわたり高所作業を伴うエアコン工事に取り組み、独自の施工技術を磨いてきました。その中で、工事後の不具合や、住宅・周辺設備への影響についてご相談をいただくことがあります。
なかには、ご相談をいただいた時点で、確認や対応が難しくなっているケースもあります。工事方法によっては、施工後に住宅や周辺設備の修繕が必要になることもあります。そうした事態を防いでいただくために、工事を依頼する前に知っておいていただきたいことをお伝えします。
エアコン工事では、高い場所にどう近づき、どんな姿勢で作業するかによって、住宅への負担や施工の精度が変わります。
作業方法によっては、外壁の奥にある防水層や雨樋、軒先、さらには隣家の外壁に負担がかかるおそれもあります。工事が終わると見えなくなったり、お客様からは確認しにくかったりする部分も含め、以下の点をご確認ください。
このページで確認できる5つのこと
1.ハシゴの固定のために、外壁へビスやボルトを打ち込む施工
ハシゴを固定するために、サイディングを貫通して奥の下地へビスやボルトを打ち込む方法があります。その経路に透湿防水層があれば、住宅を雨水から守る層にも穴を開けることになります。
問題は、ビスやボルトを抜いた後です。外壁に覆われた防水層を直接補修するのは容易ではありません。外壁表面の穴を塞いだだけでは、その奥の防水層まで補修できたことにはなりません。
見える部分がきれいに仕上がっていても、見えない部分に雨水が浸入する原因を残すおそれがあります。一時的なハシゴの固定のために、住宅へこうした貫通穴をつくる必要があるのか、事前に確認することが大切です。
なお、外壁へビスやボルトを打ち込んでハシゴを固定する工法は、クアトロテクノサービスでは採用していません。
2.雨樋や支持バンドを利用して、ハシゴを固定する施工
雨樋は雨水を排水する設備で、支持バンドはその雨樋を建物に保持するための部材です。雨樋を支えるための強度を、作業中のハシゴを固定するために必要な強度と同じに考えることはできません。
ハシゴの揺れや作業者の動きによる力が加わることで、雨樋や支持金具の変形・破損・脱落につながるおそれがあります。固定先が壊れれば、住宅の設備を傷めるうえに、ハシゴの固定まで失う可能性があります。
何かに結び付けてあるだけで、安全な固定になるわけではありません。固定先が受ける力と、その部材や取り付け部分の強度まで考える必要があります。
なお、雨樋や支持バンドをハシゴの固定先として利用する工法も、クアトロテクノサービスでは採用していません。
3.隣家の外壁に身体を預けたり、足や背中を突っ張ったりする施工
隣家との間隔が狭い場所では、身体を支えるために隣家の外壁へ足や背中を突っ張って作業する方法が選択されることがあります。
靴や衣服などの摩擦、身体を支えるための局所的な圧力によって、汚れや擦り傷、外壁材の損傷を生じさせるおそれがあります。また、隣家の外壁を作業の支えに使うこと自体が、近隣との確認や調整が必要となる可能性もあります。
工事が終わった後も、お客様の暮らしと、ご近所とのお付き合いは続きます。ご自宅と隣家の両方を守り、近隣との関係に配慮した作業方法が必要です。
なお、隣家の外壁に身体を預けたり、足や背中を突っ張ったりして作業する工法は、クアトロテクノサービスでは採用していません。
4.ロープアクセスにも、住宅を守るための施工計画と技術が必要です
木造一戸建てでのロープアクセスは、安全な吊り元をどこに確保するかという段階から、建物の構造に応じた慎重な検討が必要です。
ロープの経路や力のかかり方への配慮が不十分だと、雨樋や軒先に負担がかかり、変形・破損につながるおそれがあります。保護材を当てるだけで、その部分が作業荷重に耐えられるようになるわけではありません。
建物に無理な力をかけない計画と、接触箇所への適切な保護。その両方が必要です。ロープを扱う技能に加えて、住宅の構造を理解し、建物を守るための施工判断が求められます。
5.片手で身体を支えながら、繊細で確実な施工ができるでしょうか
隣家との間隔が狭い場所では、ハシゴの足元を壁から十分に離せず、垂直に近い角度になってしまうことがあります。
その上で作業者が身体を支えるために片手を使い続けなければならない状態では、施工に使えるのは、もう片方の手だけです。
部材を押さえ、位置を合わせながら工具を操作する。こうした両手を必要とする工程を、その姿勢で丁寧かつ確実に行えるかどうかは、作業環境によって大きく変わります。
施工品質を守るには、作業者の安全を確保したうえで、必要な工程に両手を使える作業環境が欠かせません。
クアトロテクノサービスの高所作業技術
クアトロテクノサービスには、ロープアクセス技術をエアコン工事に落とし込んだ、独自の高所作業技術があります。
作業者の安全を確保しながら、安定した体勢で両腕を使える作業環境をつくります。さらに、細かな位置合わせや力加減を正確に行うため、施工箇所を胸の前に捉えられる位置と姿勢での作業を基本としています。
高所でも、一つひとつの工程を丁寧かつ確実に行える条件を、自ら整える。その技術が、エアコン工事の施工精度を支えています。
ハシゴの固定のために建物へビスやボルトを打ち込むこと、雨樋や支持バンドを固定先に使うこと、隣家の外壁に身体を預けて作業することは行いません。
吊り元の安全性、ロープの経路、建物にかかる力、雨樋や軒先の保護まで検討し、敷地内で作業できる環境を組み立てます。
高所作業を伴うエアコン工事をご検討の際は、見積金額とあわせて、実際の作業方法、住宅を守る対策、近隣への配慮まで、依頼先へ事前にしっかりとご確認ください。
作業者の安全、住宅の保護、近隣への配慮、そしてエアコン工事の精度。私たちは、そのすべてを施工品質と考えています。
作業方法と実際の施工をご覧ください
施工箇所へ近づき、安定した姿勢で両手を使う。クアトロテクノサービスの高所作業技術を、写真とともにご紹介しています。
ご自宅の工事については、設置予定場所の写真や図面をお送りください。建物と敷地の条件を確認し、施工方法をご案内します。
参考資料
防水層の補修、ハシゴの固定、ロープアクセスの計画などについて、以下の資料を参考にしています。
